ソーラーパネル設置の陸屋根は、置いているだけにも関わらず最近の強風ではビクともしません。一方、いつ発生するかわからない地震への耐震性能を上げるために、天井へ単管パイプで水平ブレース(水平面でクロスする筋交い)をいれているものの、いくつか課題があり、これを見直すことにしました。

⇒前回記事:「車庫屋根ソーラー発電システム59(陸屋根増設その2)

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 対角線で6.5m長のパイプが必要であるため貸しトラック(1.5トン)で運べる最大長5mと1.5m(コスト的な理由で3mを買って半分にカット)をボンジョイントで連結して設置していたのですが、以下の理由でワイヤーケーブルに変更することにしました。
・ボンジョイントの引っ張り強度が十分でないので、筋交いとしては適切ではない
・ボンジョイント部分が完全に直線にならないので見た目が悪い(自重でちょっと曲がる)
・ワイヤーケーブルよりは単管パイプの方が重いので地震による揺れが発生した時の負担が少し大きい
・単管のクロスしている位置(高さ)が上下ずれるので他の単管パイプとの干渉が発生している
 ⇒これを回避するために一部のパイプ取付支点をずらすことになってしまい、構造上左右対称にはならないため見た目が美しくない
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 黄色で示したものが、それになります。
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 ホームセンターでワイヤーを2本購入。2本で3000円くらいです。ターンバックルの長さを差引くと少し余るくらいの長さです。
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 測ってみるとリングの先端からエンドーエンドでちょうど6mでした。
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 安全荷重でだいたい0.5tf(トンフォース)の理解です。kN(キロニュートン)だと、だいたい5kN
か。
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 天井4隅に、以下リングクランプを取付ける。耐荷重は10kN。
・シンセイ(Shinsei) リングクランプ φ48.6mm、φ42.7mm兼用 380円/個 Amazon

 前方2隅には、リングキャッチ8mm(ホームセンタで税別500円/個くらい)でワイヤーロープと先のリングクランプを連結。耐荷重350kg=約3.5kN。
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 前方2隅の連結部。
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 後方2隅には、ターンバックルを使用して連結。ターンバックルの片側は先のリングクランプと連結。もう片側は、ワイヤーロープを余った分折り返してステンレス ワイヤークリップ(ホームセンタで税込400円/個)2つを使い連結の上固定。
・M12 ステンレス ターンバックル(リギングスクリュータイプ) 税込1943円/個 Amazon
※急がなければ約1000円/個くらいで入手可能(たぶん中国から発送のため)
※耐荷重:3308lbs(ポンド)⇒1500kgf、約15kN
 結果、全体的にはリングキャッチ部分が耐荷重的に最も弱いので今後の課題。
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 筋交いがだいぶ目立たなくなりました。
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 わかりやすいようにワイヤーが通っている場所に黄色でマーク⇒それだけ見た目で目立たなくなった
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 コスト的には、単管パイプで組んだ時と同等かそれ以下になります。