出力アップのため3000Wのインバータを導入しました。電力会社でいう30A契約相当の電力を供給することが可能です。このレベルの出力が可能なインバータは、まともに新品機器を買うとものすごく高価なんですが、ヤフオクにて(ジャンク扱いの出品ということで賭けでしたが)数万円で中古動作品を入手することができました。

⇒前回記事:「車庫屋根ソーラー発電システム55(48Vシステムへの変更)
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 当初このシステムを組み始めたころは、災害時の停電対策と、いくらか電気代が節約できればというのが目的だったのですが、バッテリー容量が48Vシステム化したことに伴って12.4kWhの容量に達することになり、夜間の運用に大分余裕が出てきたことで、家まるごとの電気をまかなうことができるレベルになっていることに最近気が付きました。今後電気代がどんどん上がっていくことが見込まれることや、従来から電気代に含まれていた「再生可能エネルギー発電促進賦課金」を払っているのがバカバカしかったこともあり、電力会社解約を目的に加えて今後システムを拡張していくことにしました。

 実は最近、1000Wのラックマウント型インバータを予備機含めて4台、こちらもヤフオクで格安(1万以下/台)で入手したのですが、電力会社解約を考えた時に1台あたり1000Wが上限では家電によっては利用上支障がでてくることから、大容量のインバータを探していました。

 中央の機器が、今回導入した3000Wのインバータです。その右側の2つの機器は鉛バッテリーを使用した24Vシステムのインバータです。現在は車庫内で使用する電力専用としています。インバータ出力は2000Wと1500Wです。将来的に鉛バッテリー寿命になった時点でこのシステムは畳む方向です。
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 3000Wのインバータ導入前の48Vシステム構成。
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 3000Wのインバータ導入前の48Vシステム負荷構成。
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 家に電力会社から供給されている交流の電圧は90Vくらいまで下がることがあり不安定で(ひどいときはパソコンのUPSが動作してしまうほどです)いい音を聞くために、他のノイズ源となる家電やコンピュータ(スイッチング電源)から分離されたオーディオ機器専用のインバータを1台確保し3台構成としました。
 3000Wのインバータ導入後の48Vシステム構成。
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 その負荷構成。車庫から家屋までの交流配線は、もともと予備として引いたものを含めて3本です。
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 システムの残課題としては、現状のバッテリー容量に見合うソーラーパネル出力になっていないことです。長雨の時期を考慮すると運用中にバッテリーを使い果たしてしまうことが考えられます。今後パネルを過積載気味に拡張することにより、この課題はクリアすることができると考えています。
 車庫屋根にはこれ以上のパネル増設は無理なので、青空駐車場(2台)へ屋根を建築して増設する方向で検討中です。