車庫屋根ソーラー発電システム(24V)には、LiFePO4バッテリーセルに280Ah容量の8セルを使用していますが、サイクル使用のためセル単位で寿命や不具合が発生した場合、その時点で運用がとまってしまうので、同じ容量のセルで構成した車載電源システムを別途構築し、車庫屋根ソーラー発電システム(24V)の予備セルとして確保しつつ車載電源システムとしても日常利用できるようにします。
 当初から想定している利用形態で、車載電源システムのキャビネットは280Ahセル4つをぴったり収納できるサイズでもともと設計していました。

⇒前回記事:「車載電源システム19(ソーラー発電の追加)
⇒関連記事:「カテゴリ: DIY 電源 車庫屋根

 いつも、AliExpressで購入していますが、最近の円安やら物価高騰やらで国内で買っても同じ値段だったので、新品で使用に差し支えない程度のキズモノをより安く購入しました。中国製ですがメーカーが明確で品質的に国内取扱なので安心です。しかもすぐ届きました。
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 早速、電圧と内部抵抗を測定して確認。問題なさそうです。
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 直列に接続して負荷テストをしてみます。負荷をかける前の電圧。
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 オイルヒーターを使って負荷をかけます。
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 負荷をかけたあとの電圧。
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 負荷をかけた状態でセルごとの電圧に大きくばらつきが出ていないため問題なしです。
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 品質に問題が無いことが確認できたので、セルを並列に接続して充電しながらバランスを取りました。使用する前に必要な作業です。丸1~3日くらいこのままです。
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 さて、実装です。キャビネットを開きます。
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 取り出した、LiFePO4バッテリー 100Ah 8セル。こちらは24V構成に戻して車庫屋根ソーラー発電システム(24V)に追加増設予定です。
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 280Ah 4セル入れてみます。当たり前ですがぴったりです。
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 段ボールにより緩衝目的で保護します。ここまでぴったりだと、これまでなく神がかっています!
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 だいぶ前に仕入れていたSmartBMS(12V、120A)を実装し、上に飛び出さないように蓋をします。
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 配線完了。
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 SmartBMSの初期設定をします。BMSと併せて買っていた専用のUSB~シリアル変換ケーブルでノートパソコンと接続します。ドライバは汎用的なFDTI USBシリアルドライバです。
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 LLT POWER ELECTRONIC サイト等から無料ダウンロードしたPC用設定ソフトを起動し、Settingタブで赤枠の箇所をバッテリー容量に合わせて変更しました。READ EEPROM してから、数値を変更して、WRITE EEPROM します。
・Design Cap:290000mAH ※新品なので実質容量290Ahを設定
・Cycle Cap:240000mAH ※Design Cap の85%⇒日々サイクル使用でないため少々多めにしてます
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 このタブは確認するだけ。Calibration は特にしません。デフォルトです。
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 このタブも確認するだけ。
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 BMSからの連続読み出しテスト。
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 変更前構成。
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 変更後構成。
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 ちょっと走行充電してみてから、クレーン動かして(水平転回)負荷をかけてスマホアプリで確認。
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