東北遠征登山の最終日、帰りの高速道路で、前を走る大型トラックのタイヤがバーストしたらしく、タイヤの破片らしきものがアクティのフロントバンパーに直撃しました。

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 ドライブレコーダー前方カメラの映像です。


 ドライブレコーダー後方カメラの映像です。


 さらに後方に車が走っていなかったのは幸いでしたが、直撃後「ぷしゅー」という音がしてエアコンが効かなくなりました。エアコンの「コンデンサー」にダメージがあったようです。エンジンの「ラジエター」はその後自宅まで水温の異常が無かったので大丈夫だったようです。

 前の大型トラックは気付かず走り去ってしまい、完全な泣き寝入り状態です。翌週、修理の見積もりをしてもらうためにディーラーに持っていってざっくりとした見積が30万円とか言われたので、さすがに軽トラに30万円はナシでしょうと思い自分で中古部品を取り寄せて直すことにしました。

 バンパーを取り外してみると、「ホースメント」と呼ばれている「コンデンサー」と「ラジエター」が乗っている部品が内側に凹んでいます。
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 手前のコンデンサーはかなり変形しているのでガスがここから抜けているのではないかと思います。外してみたらオイルがタラタラ出ていました。
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 コンデンサーを外したところ。ラジエターは「ホースメント」から下が外れていますが、無事なようです。
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 ホースメントを曲げ戻そうとしましたが、人力では無理だったので中古部品を取り寄せることにしました。あと中古コンデンサーも取り寄せです。
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 コンデンサーの型番。
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 ウォッシャータンクにくっついているポンプのモーターも破壊されていました。タンクと分離できない構造なのでタンクごと中古部品取り寄せです。
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 ヤフオクでの即決落札でしたので、
・ホースメント 4千円くらい(税送料込)
・コンデンサー 8千円くらい(税送料込)
・ウォッシャータンク 2千円くらい(税送料込)
・エアコンガス充填 7千円くらい? ⇒現時点未施工
 の2万円強で済む見込みです。落札2日後に届きました。

 まず、「ホースメント」。形状が若干異なりますが・・・
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 全然問題なく取付できました。
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 次に「コンデンサー」。
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 中古の取り外し時の処理が素晴らしく。
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 問題なく数分で取付完了です。
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 中古部品から取り外した、ゴミが入らないように蓋になっていた部品。
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 コンデンサーの上部を固定して完了。
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 並べてみるとひどく変形しているのがわかります。
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 ここで、エンジン近くにあるエアコンガスのサービスポートのL、Hにゲージをつなげて真空引きをしてみて漏れが無いことを確認したいところなのですが・・・
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 カーエアコンは、ルームエアコンとは接続口形状が異なり変換アダプタ手配中ですので後日となります。
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 次はウォッシャータンクの交換。
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 まずウォッシャー液を退避して。
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 交換取付。こちらも数分で完了。
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 破壊されたポンプのモーター部品。プラモデルで使われるマブチモーターっぽい構造です。
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 ウォッシャー液噴射問題なし。
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 ホーンの配線をホースメントに固定し、アンダーカバーをプラリベットで固定。
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 バンパーを取り付けて、ピッチクリーナーでざっくりとゴムの汚れをふき取り、見た目は修理完了。ナンバーは野球ボールが剛速球で直撃したように凹んでいましたが、ディーラーにもっていく前に外して平たくなるように手足で戻しています。
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 あとは、変換アダプタ到着後、真空引きテストして、エアコンガス注入すれば完了です。



2023年8月13日(日)


 当初、エアコンガス充填はカー用品店でやってもらうつもりでしたが、見積が9千円程度ということで、自分でやった方がいいかなと思い、結果的にトータルで部品代のみ1万6千円くらいで済みました。

・ホースメント 4千円くらい(税送料込) ヤフオクショップ
・コンデンサー 8千円くらい(税送料込) ヤフオクショップ
・ウォッシャータンク 2千円くらい(税送料込) ヤフオクショップ
・エアコン冷媒ガス缶(日立 HFC-134a 200g×3本セットのうち2本使用) 2,100円(税送料込) Amazon

 変換アダプタと冷媒ガス缶が届いたので冷媒ガス注入しました。まず注入量を確認できるように総重量を確認しました。未使用ガス缶の重さ、288g。つまり、缶のみの重さは88g。
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 アダプタの重さ、109g。
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 アダプタと未使用ガス缶の総重量、397g。
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 圧力ゲージと真空ポンプを接続。
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 真空ポンプを電源ONしてから、LとHのバルブを開放して、真空引き15分程度実施。
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 バルブをLとH両方閉めてから真空ポンプの電源OFFして、10分後。
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 漏れがないことが確認できたので、ガス缶を真空ポンプから付け替えて、アダプタでガス缶に穴あけを行い圧力ゲージ側のバルブでエア抜き(パージ)を実施。
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 H側のバルブを開けて缶を逆さにして液体注入。圧力ゲージの窓から液体が流れていくのが見えます。ゲージの動きが無くなるまで様子を見ました。だいたい6kg/cm2で入った感じ。H側のバルブを閉めて缶を上に向ける方に戻しました。
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 「A/C」ボタンONにし、冷却レベル最大、エアコン風量最大にして、エンジンを始動。エンジン始動する前に両方のバルブ(特にH側)が閉じていることを必ず確認すること。H側バルブが開いていたら逆流して危険です。
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 エンジン始動直後、缶が上に向いているのを確認して、L側のバルブを開きます。ガスが吸い込まれていきますので、しばらくエンジン(エアコン)を回し続けて圧力ゲージの針が安定するのを待ちます。
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 針の位置が安定したので、Lのバルブを閉めてエンジン停止します。針がどちらも同じ圧力に戻り始めます。
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 ガスが少し余る計算なので、レガシイTW(BH5)にガス補充しました。アクティ(HA9)からLとHのコネクタを外す際は、コネクタが熱くなっているので必ず手袋をして外します。
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 LとH接続直後。どちらも8kg/cm2です。
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 「A/C」ボタンONにし、冷却レベル最大、エアコン風量最大にして、エンジンを始動。エンジン始動する前に両方のバルブ(特にH側)が閉じていることを必ず確認すること。
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 L側バルブ開放直後。しばらくして針が安定。
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 L側バルブを閉じてエンジン停止。ガスは減っていなかったようで、あまり入っていかなかったようです。
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 まだガス余っているので、アクティに再取付。
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 取付直後、低圧側7kg/cm2、高圧側8.5kg/cm2です。
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 エンジン始動。実は始動直後高圧側がきちっとエンジン側のコネクタにハマっていないオペミスをしたことに気が付いたので、取付直してます。この段階では実質使わない接続(H側)なのでバルブが開いていないため助かりました。当初気が付いていなかったのですが、エンジンに取付けるLとHのコネクタ側にもバルブが付いているようです。
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 ガス缶が上を向いているのを確認してL側バルブ開放し、しばらく放置して、以下のような感じに。H側が規定※より低めですが、まあまあかと。L側バルブを閉じます。
※L側:1.5~2.5、H側:14~18
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 エンジン停止して、作業終了。
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 222gー(缶の重さ88g)ー(アダプタの重さ109g)なので、25g余りました。途中レガシイにも入れましたがほとんど入らなかったので、アクティのエアコン規定量370g入ったと思います。
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 バンパーのゴム汚れをピッチクリーナーで今度は丁寧に拭き取り、牽引金具の穴を養生テープで保護しました。バンパーに向かって左下部の若干の割れ以外は気にならない程度になりました。
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 作業が一通り終わったタイミングでディーラーから見積が郵送で届きました。ざっくりとした価格感になりますが部品が11万円くらい、技術料11万円くらいでした。今回バンパーを取外してわかったウォッシャータンク破損に関する内容は含まれていませんでした。その他、見積にフレーム下回りの防錆処理の工賃が含まれていて良心的な内容と思いました。