「ガレージ」や「車庫」って同じものを指しているように思ってましたが、実は構造上の違いがあることは最近知りました。 駐車場のくくりで整理すると、

・カースペース:屋根が無い駐車場
・カーポート:2m以上離れた4本の柱と屋根のみ、もしくは4面4m以上壁に囲まれていない等構造
 ※厳密にはカーポートは「建築物」らしいのですが、先の条件を満たせば建ぺい率が緩和されるとのことです
・車庫:4面壁で囲まれている、車が止められるスペースのみの「建築物」
・ガレージ:4面壁で囲まれている、車が止められて、かつ物置、作業スペースがある「建築物」
 ※車庫を英語にするとガレージなので同じものを指すのが大勢ですが、日本語では以上の微妙な違いを定義する説があるようです

 なのでうちの場合は「車庫屋根」というよりは「ガレージ屋根」が適切なようです。「車庫」と「ガレージ」は法律上「建築物」に該当するため「建築面積」に計上され、固定資産税が変わってくるようです。建ぺい率の制約がある土地では、役場への建築確認申請でNGとなり、後から車庫やガレージを作れないということもあるようです。

 また、最近よく耳にする「ソーラーカーポート」というソーラーパネルが屋根に載った「カーポート」については、先の条件でも「建築物」なのだそうです。一方で、野立てのソーラ発電設備は「建築物」ではない・・・ということで、なかなか複雑なのですね。では、カーポート形状の野立てソーラ発電設備です(たまたま下に車が止められるが「屋内的用途」ではない)と宣言すればどうなのか・・・とか疑問点は膨らむばかりです。

 以上余談から始まりましたが、本題として今回は、車庫内冷房用途として、使用していなかったウインドエアコンを12Vシステムに接続してみることにしました。ウインドエアコンは、CORONA社製のCW-167Rという機種です。冷房専用で、能力1.4kW、定格消費電力525Wとはいうものの、始動電流が25A(2500W)なので、現状700Wのインバータで定格消費電力はギリでクリアできますが、始動電流が大きいため起動しないという状況でした。

⇒前回記事:「車庫屋根ソーラー発電システム45(リチウム蓄電池へのバランサ増設)

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 そこで、ビーク3000Wで定格1500Wクラスのインバータが必要になり、ヤフオクで入手しました。お得な価格で入手できましたが、いつものごとく落札価格は念のため割愛します。
・DENRYO SK1500-112
・ワンゲインSP1012KIV相当(38sq、ANL 200Ax2)の2m長KIV線ケーブル
 ⇒別途、車載電源システム用に落札した1000Wインバータ(DENRYO SK1000-112)とセットで落札
 SK1500-112は、左のインバータです。真ん中と右のインバータは24Vシステム用です。
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 変更前。
12Vsys01
 変更後。
12Vsys02
 定常負荷として考えると、負荷(ウインドエアコン)とソーラーパネルの発電能力とのバランスがとれてませんが、車庫内で2~3時間作業中の使用を想定しています。

 12Vシステム変更に関するお話としては以上になりますが、DENRYO SK1500-112 落札直後、動作確認してから、メンテナンスのために中を開けてみました。
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 前後それぞれ上の2本のネジを外すと上半分が外れます。埃がまったくなく清掃しているという感じでもないので、使用感がありませんね。
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 キャンピングカーでの使用も想定しているためかもしれませんが、各部品が振動対策のためモールドでしっかりと固定されています。中国大陸製でありがちな安価なインバータとの品質の違いではないでしょうか。ちなみに型番からわかるように、DENRYOのSKシリーズは台湾COTEKのOEM製品です。
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 交流出力部分の基盤。部品構成からノイズ対策回路と想像できます。
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 PCパーツで使用する品質の良い静音ファンで見かけたことがある、台湾ADDA社のDCブラシレスモータのファンを使っています。
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