前回のSmartBMSモニタ機能の計測システムへの追加構築によってLiFePO4バッテリーの状態が確認しやすくなり、数日様子を見ていたのですが、充電電圧が大きすぎるのか特定のセルの電圧が暴走気味であることがわかったので、充電電圧を調整しました。
⇒前回の記事:「車庫屋根ソーラー発電システム25(計測システム改造)

 Renogy Rover からPaspberryPIへのシリアル接続を一時的にBT-1モジュールに付け替えて、Renogy BTアプリ(iPhone)で設定変更しました。 設定変更可能なパラメータは限られており、LIモードで3ヶ所が対象になるようです。
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 4/10、4/11で段階的に「ブースト電圧」を下げてみました。 「ブースト電圧」を調整すると自動的に「ブースト復帰電圧」も調整されるようです。 4/11は「ブースト復帰電圧」が、「低電圧復帰電圧」を逆転していることに気が付いて「低電圧復帰電圧」も調整してみました。
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 4/10までは、充電電圧が高かったためか充電電流が比較的大きくなっており、急速充電みたいになっていますが、特定のセルの電圧が高い状態が長く続く傾向があるようで、4/11にさらに充電電圧を下げています。傾向は4/11の方が充電電流がなだらかに推移しており、セルに負担がかかる時間が短く、よさげな感じです。
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 以上の動きをみると、バッテリーというより精密機械のような印象ですね。
 SmartBMSのパラメータは工場出荷値から、いまのところ変更なしです。
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 翌4/12、以前からセル(cell 1~cell 8)の並びが気になったので久々にLiFePO4ボックスを開けてみて確認しました。
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 結果、プラス寄り(右寄り)のセル電圧がマイナス寄り(左寄り)のセルの電圧より高かったようです。 つまり、Grafanaの画面と見比べると、cell 8 がプラス側、cell 1 がマイナス側ということがわかりました。 偶然ですがGrafana画面の並び通りでした。 データの表現上では最下位ビットがcell 1なのでマイナス寄り、最上位ビットcell 8なのでプラス寄り ということになります。 仮にセル数がより多いBMSの場合はビットをプラス側に拡張する形になるわけで、真っ当なデータ設計と思いました。
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 これらを、2組の12Vバッテリーに分けるとしたら、cell 1,2,3,7、cell 4,5,6,8 の組合せになるかと思います。 少し気温が高かったので午後からエアコンを付けました。 
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