6月末に甲武信岳日帰りを目論み西沢渓谷になってしまった(・・・は西沢渓谷に失礼か)ときのリベンジになります。 今回は、せっかく2475mまで行くのでと思い、1泊2日のテント泊で、1日目は西沢渓谷から甲武信岳(甲武信小屋)まで、2日目は甲武信小屋から雁坂峠経由で西沢渓谷に帰ってくる周回登山を計画しました。

 本当は3連休を活かした計画としたいところでしたが、台風通過の影響により、18日(土)、19日(日)は使い物にならなかったため、20日(月)祝日と21日(火)代休の日程となりました。

1日目

 07:20 徳ちゃん新道入口から登山開始

 10:48 徳ちゃん新道と近丸新道の合流点に到着

 ここから戸渡新道となります。

 もう最盛期は過ぎていますが、第一シャクナゲ発見!

 13:22 名前がついているのかわかりませんが、斜面が崩壊しているところに到着

 ここで、コンビニで買った簡単な昼食をとりました。 午後になると雲が霧となって押し寄せてきて、展望がなくなりました。 まだ天候は不安定のようです。

 13:47 木賊山方面と破風山方面の分岐地点に到着

 13:53 鶏冠山に至る、いまは通行止めとなっている鶏冠尾根ルートへの分岐地点に到着

 三富村っていつの地名なんでしょう。

 13:57 木賊山山頂に到着

 甲武信岳山頂とわずかな標高差ですが、視界は閉ざされています。

 木賊山から甲武信小屋目指して降りる途中で甲武信岳が目の前に見えました。 時折晴れ間はありますが、山頂周囲の展望があまり良くないだろうと判断し、明日の早朝に山頂へ行くことにしました。 おそらく翌日は天候が良好になる確信はありました。

 登りのルートは、シャクナゲのトンネルが、もういいよっていうくらい続き、だんだん飽きてきます。 ずっと展望のない登りが続くので、つかれもかなり感じます。

 甲武信小屋にテント料1000円(1張500円+500円/人数)を支払ってテントを張り、テント内で服を乾かすため、パンツ一丁で昼から横になりました。(端的には寝ました。)

 日が落ちるまでに起きて夕食を作り、暗くなったらまた寝る感じです。 00:00を過ぎるとさすがに2000m以上なのかぐんぐん気温がさがり、夏用のシュラフで我慢できなくなったため、ダウンジャケットを着て寝ました。

 夜中は、シカの鳴き声で起こされました。 また、テントの外の枕元あたりに何かいる気配で何回か目が覚めました。 あとは、翌日平日ということもありテント張ってるのは、他に4歳ぐらいの子連れの父親の親子1組のモンベル・ステラリッジくらいで、子供の夜泣きで何回か起こされるくらいです。 途中から持ってきた耳栓を着用しました。

 特に長い休憩をとらずひたすら登る、そんな感じです。 だんだんスピードが落ちて放物線を描いています。

 2日目

 04:57 小屋の前で日の出を迎える

 04:30に起きました。 断続的に起きているためよく眠れていません。

 小屋の前のベンチで、中で食事をとっている宿泊者に窓越しに見られながら、朝食を取りました。

 06:10 小屋正面に向かって左側から小屋の裏を巻いて上がっていく感じで山頂を目指します。

 06:30 山頂に到着

 山頂から国師ヶ岳に続くルートがあります。

 南の雲海に浮かぶ富士山、見事です。

 北東の木々の間から両神山が見えます。

 西に国師ヶ岳、朝日岳、金峰山など。 真ん中の遠くに、北岳、間ノ岳、農鳥岳が見えます。

  さきほどの写真の右側になりますが、真ん中あたりに八ヶ岳、その右のもっと遠くに北アルプスも見えました。

 07:15 小屋に戻る

 山頂独り占めだったので、ずいぶん長い時間山頂にいました。 小屋に戻ったらテントの片付けをして、雁坂峠に向けた出発の準備をしました。

 甲武信小屋は、水が有料(50円/1リッター)です。 写真の中央にある流し台の蛇口の隣にあるペットボトルにお金を入れて、自分で蛇口から水を入れます。 その隣のドラム缶は雨水を溜めているようです。

 右の展望デッキの下の斜面に、階段状に30張程度設営できるテント場があります。

 なかなか、おしゃれな看板です。

 どっかで読んだ気がしますが、小屋の電気はソーラー発電でまかなっているとのこと。

 トイレです。 左にある小屋とつながっていて、奥の居間のトイレは宿泊者専用、手前の土間のトイレ、小×1、大:和式×2はテント場利用者と通りすがりの登山者用。 通りすがりの登山者は利用の際100円を貯金箱に入れます。 テント場利用者、宿泊者は気遣い無用とのこと。 トイレは非常にきれいで、臭いもあまりありません。

 08:12 雁坂峠に向けて出発

 08:26 分岐道に到着

 木賊山に登らない巻道経由で、木賊山方面と破風山方面に分かれる道に到着。 ここから破風山方面へ雁坂峠を目指します。

 08:44 展望のいい「賽の河原」という場所に到着

 これから向かう稜線です。 目の前は破風山です。

 09:13 笹平に到着

 ここは木賊山から下りきったところで、ここから破風山山頂に向けて登り返します。

 避難小屋がありますが、重い鉄の扉を開けて中を覗いたら当然ですが、だれもいません。

 10:10 破風山(西破風山)山頂に到着

 10:45 東破風山に到着

 雁坂嶺に向かう途中に奇岩を発見。 人が2人立っているように見えます。

 11:48 雁坂嶺に到着

 12:24 雁坂峠に到着

 ここから道の駅みとみ(広瀬)方面に下って西沢渓谷入口無料駐車場に戻ります。

 なるほど。

 そうなんですね。

 たしかに稜線から山梨側に木が少ないです。

 降りる途中に5回、川を渡ります。 まず一回目(13:16)

 2回目(13:49)は丸木橋がありました。 だんだん水量が多くなっています。

 3回目(13:55くらい)が危険でした。 水量が多くかなり緊張したため、写真を撮るのを忘れたくらいです。

 4回目(14:05)は支流なので水量は少ないですが、用意されたロープをつかんでわたります。

 5回目(14:21)は林道の立派な橋です。

 林道は、ここで切れています。 ここからアスファルトの林道(車両通行止め区間)を延々と歩きます。

 15:30 西沢渓谷入口駐車場に到着

 林道は私有地で、トレラン禁止という看板が通行止めゲート付近(雁坂トンネル料金所山梨方面側駐車場付近)にありました。 雁坂トンネル通行料は、11月まで無料のようです。

 峠から降りてすぐのところは、斜面が崩壊しているせいだと思いますが、国土地理院の地図からおおきく外れています。 道を間違えたのかと思いました。

今回の教訓!

  • アルファ米を使ったごちそうは、2回目でもういいと思う。
  • 味噌汁のフリーズドライは、食後の食器洗いと兼ねると味噌の味が強いため気にならず便利。
  • テント泊は装備がとにかく重い。 なんとかしなければ、3000mだと行動不能に陥るかも。。。
  • 折り畳み椅子があると何かと便利。 でも便利機能は重量増大の原因。
  • 細引きがあると何かと便利かも。 でも、予備の靴ひもでもよかった。(思いつかなかった。。。)
  • 水が重いので水使用を最適化するため消費計画が必要。
  • 16年も使うと靴は性能がおちる。靴ずれが最近ハンパ無い。もともと重装備に対応できてないのかも。
  • 空気まくらは防水スタッフバックを使えば何とかなる。
  • テント場の端っこは草木が近いため虫がテントに群がる。 テント場の真ん中がいいのか?
  • やっぱり、普通のポリエステル素材(今回は短パン)はダメ。 衣類が全然乾かない。
  • 夏とはいえ、シュラフの選択が難しい。
  • 小屋のビール品切れだと気持ちが上がらない。

 国道140号を走る帰途の右手に見えた熊倉山が「次はこっちだよ」と呼んでました。。。