オール・フローリングの新居に転居することになりました。タイルカーペットの選定と施工を行いましたのでログります。

1.タイルカーペットの選定

何でタイルカーペットかというところからかもしれませんが、通常のカーペットだと

すべて敷き詰められないことから見栄えが悪い
 ⇒すべて敷き詰める場合、素人による施工は非常に困難、かつ汚れた場合の処置がたいへん
 ⇒タイルカーペットだと汚れたところを部分的に交換できる

と私の場合、思ったからです。

要件としては、

・床暖房機能があるリビングのフローリングにも施工できる
・ダニ、カビなどの発生に強い
・ついでにホルムアルデヒド吸着・分解機能があるとよい

などですが、カーペットメーカーのなかで住宅用として以下のタイルカーペットを選定してサンプルを入手しました。

(1)東リ アタック850
(2)サンゲツ ファミタ・ライト
(3)スミノエ ジャストタイル

床暖房対応 (1)○ (2)? (3)?
防ダニ加工 (1)○ (2)○ (3)?
防カビ効果 (1)? (2)? (3)○
ホルムアルデヒド吸着・分解 (1)○ (2)? (3)?
消臭加工 (1)○ (2)? (3)?
遮音性能 (1)LL45 (2)LL40 (3)LL40
全厚 (1)○:8.5mm (2)×:11mm (3)○:10mm
その他特徴 (1)手洗いOK (2)手洗いOK (3)ノンスリップ加工
価格 (1)○ (2)△:最も高い(サイズが50cm×50cmと他と比べて大きいため) (3)◎:最も安い

要件から(1)ということになります。(2)は厚さがもっとも厚く実際にサンプルを扉の下に敷いたら、ひっかかってしまうので選定から外れました。(3)は遮音性能のよさと安さに魅力があるので、床暖房でない部屋に使うことを考えましたが、床の統一性を考えてすべて(1)で統一することにしました。

2.タイルカーペットを固定するテープの選定

要件は、長期間の使用後もフローリングを痛めないことが第一だと思います。

(1)スコッチ カーペットテープ
(2)二トムズ カーペットテープ
(3)ユニークテープ ピールアップテープ

実際に、転居前の住居で使ってみました。



左が貼り付け前、右が1ヶ月ほど貼り付けてはがした後です。

1ヶ月ぐらいでは、床の痛み具合はわからないとは思いますが、フローリング側が粘着ではなく、吸着加工になっている(2)がよいと思いました。(2)は床暖房対応と明記されている点も決め手となりました。

3.南側リビング(床暖房床)の施工

施工前(中)

施工後

窓際の複雑な凹凸に対応したタイルカーペットのカットに気を使いますが、そこが終われば、ほぼ敷き詰めるだけなので、作業スピードは向上します。

カット作業の際のコツですが、
OLFA(折る刃)のカッターで切っていますが、切れ味が悪くなったと思ったらすぐに折ることです。OLFAのカッターはすぐに1本使いきってしまうので、替えの刃は必ず複数用意します。ダンボールを3枚程度重ねて敷いて、その上で金定規を当てて一気にカットします。切れ味が悪かったり一気にカットしないと切り口が汚くなりますので、はさみで仕上げのカットとかしていると、あっという間に時間が経ってしまいます。

4.北側部屋の施工

施工前(中)

施工後


ドアをもっとも開放したときに下がすります。実使用上問題ありませんが。

部屋の床のサイズって、それほど正確ではなく奥のほうが手前より幅が3ミリくらい広かったり、カーペットもロットによっては微妙に1~2ミリサイズが違っていたりします。部屋の直線と思われる箇所もタイルをはめてみるとわかるのですが微妙に湾曲してたりします。
なので、あまり部屋の端からまともに敷いていくとだんだんタイルと壁の間に隙間ができてきたりするので、最初にカットしない状態で全体を敷き詰めて具合をみるのがいいと思います。
プロがやるように部屋の中心からやっていくとベストだとは思いますが、万一汚れたタイルを交換する際にカットするタイルをできる限り減らして面倒がでないように、私の場合、端から敷いていきました。

5.南側部屋の施工

施工前

施工後(あまり美しくない家財も置いた後です)

このへんまでやるとかなり手馴れてきます。

A.廊下の施工

廊下はもっとも歩くところであり、汚れも多くなることが考えられたので、ホームセンタで普通に売っているオフィス用の重歩行用タイルカーペット(東リ製)を敷きました。これは住宅用に比べると安価です。裏がゴム質の素材なので裏がフェルト状の住宅用に比べるとかなり加工がしやすいです。裏がゴム質なので、カーペットテープを使わず置くだけ(廊下の形状に合わせてはめ込むかたち)になるようにカットしています。

施工前(中)

施工後

B.キッチンの施工

キッチンは床がぬれるので、ビニールシートを採用しました。ものを落としてもあまり問題ないように、厚め(2.5mm)の素材を選定しました。写真いちばん下のものですが、おフランス製のもののようで木目の流れに合わせる関係上幅3mのものが必要でした。

施工前

施工後


これも、置いただけです。万一水がこぼれて端まで到達したときに裏まで拭けるようにテープでの固定はしないように、サイズぴったりにカットしました。かなり時間がかかりましたが・・・。

以上です。