ソーラー発電システムは当然ですが太陽光が出ているときしか発電しません。 なので、定常的に電力を消費する負荷には不向きです。 定常的に電力を消費する負荷に対応するため、独立系のシステムではバッテリーを使用しますが、今の技術ではシステム構成部品のなかでも特に寿命が短く、個人で構築し利用する場合は、運用コストを考えると最小限にとどめることが必要と考えています。
 コストの話がでたのでついでにですが、独立系のソーラー発電システムは若干の電気代の節約にはなりますが、バッテリーを使う以上、設備にかけた費用対効果はでないと考えています。 なので、システムの目的は別の何かがないと構築する意味がないと考えています。
 車庫屋根ソーラー発電システムが1KWになった昨年の夏場から、負荷にエアコンを接続する試みを行っていました。 夏場は晴れる/発電量が大きくなる⇒暑くなる/エアコンの消費電力量が大、といったふうに、発電と負荷の消費電力が比例関係(というか機会が同期しているというべきか)にあるため、独立系のソーラー発電システムの負荷にはエアコン(冷房)利用が適していると考えられるためです。(梅雨時の除湿や熱帯夜では該当しませんが・・・)
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 現在の「車庫屋根ソーラー発電システム」は以下のような構成となっています。 以下構成には直流の負荷も含まれます。 コスト上の理由で今後バッテリを2台以上(4台~)に拡張する予定はありません。
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 現状、インバータ出力に接続される交流の負荷構成としては以下のようになります。 通常時は、まずシステムで発電もしくは蓄電された電力を優先的に活用し、バッテリー消耗の際は自動もしくは手動で商用に切り替えるという運用方法です。
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 交流の負荷はエアコンの他に、車庫内に設置されている「監視・録画システム」、家屋内に設置されている「ネットワーク機器」が含まれます。 どちらも定常的に電力を消費しますが消費電力は少ないです。

 監視・録画システムを負荷に組み込んだ理由は、商用停電時の運用を想定しているためです。 商用停電時にもシステムが稼働することは災害時のセキュリティ強化になります。

 ネットワーク機器を組み込んだ理由も同様であり、商用停電時の運用を想定しているためです。 災害時の情報収集を目的にネットワーク利用できるようにすることを期待しています。

 ネットワーク利用に関して、総務省HPで公開されているNTT作成の資料によると、NGN網では収容局から宅内までのアクセス回線はGE-PON方式であり、途中の局外スプリッタで電力供給が不要なため停電時の稼働が担保できているようです。
 余談ですが、ひと昔のATM網で使われていたB-PONもしくはG-PON方式はアクセス回線の途中で電子回路を使って多重化しているため電力供給が必要だったようです。
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※出典:「つなぎ続ける」通信ネットワークのこれまでとこれから ~NTT東西の信頼性向上への取り組み~平成28年9月23日

 NTTの局内設備は停電発生から最大3日間の運用を想定しているようです。 実際ところ災害による停電発生時にアクセス回線や局内設備、プロバイダ設備が無事だったとして、一般利用者に対して通常通りサービス利用が供されるかどうかは未知数だとは思っています。 ただ、時系列的には3日間の内に基幹設備の停電が先に復旧して、一般家庭の停電がその後しばらく時間をおいて復旧という流れになると思うのでそれまで自家発電があれば早期にネットワーク利用開始できることが期待されます。
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※出典:「つなぎ続ける」通信ネットワークのこれまでとこれから ~NTT東西の信頼性向上への取り組み~平成28年9月23日

 以上、独立系の車庫屋根ソーラー発電システムを、日常と非日常の両方で最大限活用するための取り組みになります。 最初に書いたように、独立系のソーラー発電システムは、費用対効果はでないので、負荷の特性によりシステムの目的を以下のように整理しました。
・エアコン(冷房)のような発電量に比例し、発電能力を上限とする消費電力の大きい負荷
 ⇒日常の電気代を少しでも「節約」することが目的。
・発電量、蓄電容量に対して、定常的に消費する電力が十分に小さい負荷
 ⇒運用継続性を担保することが目的。

 「電力が十分に小さい」があいまいですが、発電能力、蓄電容量、お天気の状況によるのではないかと。 現状では運用の中で確認するしかないかと思っています。 なので冷蔵庫も今後トライしてみたいと考えています。

※参考:NTT技術ジャーナル ⇒ NTT技術ジャーナルHP内「【GE-PON技術】」で検索