実家の地域はアナログテレビ難視聴地区だったため、長らく電力会社の子会社のCATV事業会社が無償契約によりケーブルによる地上波テレビ電波を提供していたのですが、1年くらい前にその子会社が大手の民間ケーブルテレビ会社に売却され、その後地デジ移行に伴い地デジのみの電波の提供が有償となりました。(月800円程度です。) 地区の周りの家のほとんどは、7月のアナログ停波に伴い自家に地デジの八木式アンテナを立てるなどして、その会社との契約を解消しましたが、私の実家の場合は、

・大型の八木式アンテナを屋根に立てることによる景観を気にした

・まだ、東京スカイツリーが稼働していないので、ブースターなどの対応が必要と考えられ(実際周りの家はそうらしい)、稼働後は景観上目立たない、小型のアンテナを設置できるかもしれない。

という理由でしばらく契約を継続することにしました。

大手のケーブルテレビ会社なので、より多くの月々の支払をすれば、高速インターネットを利用したりやBS放送(BSデジタル、スカパー等)が見れるのですが、それらのサービスは基本料金そのものが非常に高価です。 少なくとも受像機にチューナーがあるBSデジタルは見たいという実家の意見もあって、自分でBSアンテナを増設することにしました。

以下購入パーツの一覧です。

 メーカー、品名、型名、価格(円)、数量、小計(円)、購入先

 (1)DXアンテナ、同軸ケーブル10m、S5CFB10B、1200、1、1200、インターネット通販A
 (2)マスプロ、CATV・BS・CSブースター、7BCB28U-B、15000、1、15000、インターネット通販K
 (3)マスプロ、BS・110°CSアンテナ、BSC45R、5250、1、5250、インターネット通販K
 (4)マスプロ、BS・CSアンテナ用サイドベース(耐久型)、SBCM35、3089、1、3089、インターネット通販W
 (5)マスプロ、5分配器、5SPFA-P、3216、1、3216、インターネット通販W
 (6)マスプロ、F型接栓10個入り、FP5-10B、1880、1、1880、ホームセンタVF
 (7)マスプロ、VU/BSセパレータ 、2780、3、8340、ホームセンタVK
 (8)マスプロ、コンセント取付F型端子(直流通電)、?、620、1、620、ホームセンタVK
 (9)Panasonic、コンセントプレート、?、85、1、85、ホームセンタVK
 (10)Panasonic、コンセント取付枠 、?、45、1、45、ホームセンタVK
 (11)OHM、ロックタイ(100本)ナイロン66(抗紫外線剤入り)、LT-150W100BK、258、1、258、ホームセンタVF
 (12)OHM、ケーブルタグ(20本)、?、398、1、398、ホームセンタVF

 合計39381円

1.BSアンテナの取付けと方角の調整

サイドベースを取付けてから、アンテナをサイドベースに、だいたい南西に向けて仮付けします。 仰角は地域によって決まっているのでサイドベースに取り付ける前にあらかじめ調整・固定し、サイドベースへの固定は方角を調整できるようにボルトをゆるくしておきます。

2階の部屋にあるテレビのBS入力に直接接続し、テレビの調整画面を見ながらアンテナを動かします。 テレビは仮でBSアンテナ給電に設定しています。 工事完了後は非給電に戻す予定です。

ちょっとずれただけで、アンテナレベルが0になります。 調整はかなりピーキーですね。 結果的に最大で60dB程度得られました。 これならブースター要らなかったかもしれません。 だたし、最終的にCATV(地デジ)と混合して5部屋に分岐できるようにするので有るにこしたことはありませんが。

壁伝いに、ロックタイを使ってCATV保安器のところまで下しました。

2.分配器の交換

一応、以下取り外した既存の分配器の構成は、2分配してから4分配していたようです。 BSに対応しているようですが、10年以上古いものなので、念のため新しい5分配器1台に交換します。 5分配器は全電通型ではなく、一か所からブースターとBSアンテナの電源を供給する構成とするため、1端子通電型としました。

一戸建ての場合、分配器はユニットバスの天井に設置するのが普通のようで、実家もユニットバスの天井にありました。

5本のアンテナ線がどの部屋に行っているか表示(ケーブルタグ等)ありませんでしたので、家のすべてのテレビをつけて1本ずつ抜いていって確かめる作戦をとりました。 確認されたらケーブルタグを取付けます。 新しい分配器を取付けて、

ケーブルにF型接栓を取付けながら、分配器に接続します。 ブースターとBSアンテナに電源を供給する機器を取付ける部屋(1階リビング)へ行っているケーブルは通電端子に接続します。

母が録画予約している韓国ドラマの時間になったので、ここでしばらく休憩。。。 今日、外は涼しいほうでしたが、ユニットバス天井に上半身を突っ込んだ作業はかなり暑く、水をかぶった感じになるくらいの汗が出ました。。。

3.CATV・BS・CSブースターの取付

普通のBS・CSブースター付ミキサーでよかったかもしれませんが、CATV業者のインターネットサービスに対応したものを念のため調達しました。 7BCB28Uは、電源部分も屋外に設置できる構成になっていますが、近くに屋外のコンセントが無いので電源部分を切り離して、1階リビングに設置することとしました。

左がCATV保安器で、その出力側を7BCB28Uの入力側に接続、BSアンテナ出力も入力側に接続しました。 もともとCATV保安器からユニットバス天井の分配器に行っている線を7BCB28Uの出力に接続しました。

壁への固定は、意外にも簡単に+ドライバのみで木ねじ3本により固定できました。

電源を供給する予定の1階リビングのF型端子コンセントは、直流通電しないものだったので、現地のホームセンタ調達で、これを色の統一感の関係で取付枠ごと取り替えました。

その先に電源を取付けてテレビの裏に転がしました。

無事工事を完了することができました。受信状況は良好です。 使っているCATV・BS・CSブースターは、電源を切ると地デジは利得0dBで信号が通るわけではなく完全に信号が通らなくなるようです。