ThinkPad X31 用にプチフリが発生するP-ATA SSD(Transcend TS32GSSD25-M)を購入してしまったため、プチフリ対策ソフト2本の使用感を以下にまとめてみます。

(1)SSD革命 SpeedAdvance アーク情報システム

(2)プチフリーズバスター petite freeze buster 電机本舗

上記ソフトはSSDアクセスの高速化という目的を共有しているものの用途が微妙にずれている(1はソフトウェア試用後ロールバック、2は書込み最適化)ので、比較するようなものではないかもしれませんが、市販でいまのところプチフリ対策ソフトといえるものなので、使ってみた次第です。

Transcend TS32GSSD25-M素の性能は以下のようになります。

(1)SSD革命、バッファ容量:256MB
 左画像:テストサイズはバッファ容量範囲内の50MB→高速化されています
 右画像:テストサイズはバッファ容量範囲を超える500MB→256MBを超えた時点で一括書込みが発生するため著しく性能が低下します。
 バッファ容量を超えた時点の挙動はSSD革命の設定にてあらかじめ設定しておきます。
 このときの設定は、閾値を超えた時点でSSDにバッファデータをすべて反映してバッファクリアの上継続する設定です。

(2)SSD革命、バッファ容量:1024MB
 参考ですが、バッファ容量を倍にしてテストサイズ500MBでの結果です。→バッファ容量範囲内なので問題ありません。

(3)プチフリーズバスター、バッファ容量256MB、自動設定=ミドル設定
 以下設定画面

 このときのテストサイズ50MBでの結果は以下の通り。読み取りが著しく高速化されるのが特徴のようです。

 テストサイズがバッファ容量範囲を超える500GBにしたときは、フリーズ状態になりました。30分以上待ってもフリーズが解消されなかったため、X31をリセットしたことから結果は残っていません。ホームページで設定が推奨されていないようですが以下の設定(ミドル設定+廻生禁止フラグON)にしたところ

 フリーズはしなくなりましたが、以下のようにSSD素の性能に近い結果になりました。

(4)プチフリーズバスター、バッファ容量256MB、自動設定=ヘビー設定
 以下設定画面
 RAMディスクを組み合わせた設定になるようです。ミドル設定のときの廻生禁止フラグONにしなくてもテストサイズ500MBでフリーズしなくなりましたが、性能は素のSSD並みとなるようです。

 左画像:テストサイズはバッファ容量範囲内の50MB→さらに高速化されています
 右画像:テストサイズはバッファ容量範囲を超える500MB→SSD素の性能に近い結果になりました。

単純にプチフリーズを解消したいというのであれば、プチフリーズバスターは最適なチューニングをすることで非常にパフォーマンスが向上することがわかりました。
SSD革命の場合、バッファ容量を超えた時点で一括書込みのためフリーズしてしまうため、その間待たされてしまいます。ソフトウェアを手っ取り早く高いパフォーマンスでテストして、もとに戻す機会が多い場合は、SSD革命は効果を発揮すると思いますが、それなりのRAM容量が必要です。

私の場合、前者の目的になるので、プチフリーズバスターがよいと思いましたが、
P-ATAのSSD(MLC)で「プチフリするSSD+プチフリーズバスター」と「プチフリしないSSD」どっちがよいかと言われれば後者なのですが。。。プチフリしないSSD(MLC)やSLCにしても、いまのところ価格差が1万円前後ありますので、ソフトウェアと組み合わせた前者の選択もありなのかなと。。。